備後ワインクラブ9月23日の活動の際、参加者の皆さんに摘み取ってもらったぶどうを使ってのワイン醸造。
今回の記事では、ぶどうのその後の様子をお伝えします。
まず、これが9月23日の状態。備後ワインクラブ参加者の体験プログラムとして、ぶどうの収穫体験の他、除梗破砕機にぶどうを入れたり、その後タンクに果皮の混じった果汁を移したりといった醸造体験も行っていただきました。
このときの果汁はまだそのままジュースとして飲めるものでした。
ぶどう果汁は酵母の力による発酵により、糖分がアルコールや炭酸ガス(二酸化炭素)などの成分に分解されていきます。
発酵中は、タンク内の果皮が二酸化炭素により上面に押し上げられ、タンク上面に皮の層ができます(この状態を果帽といいます)。
このままの状態では有害な微生物が発生するなどの影響が出ることから、毎日の作業として果皮を果汁の中に戻す攪拌を行い、タンク内の温度を均一に保つとともに有害菌の繁殖を防ぎます。
ちなみに、この果皮から色素が出ることで赤ワインの色になります。果皮ごと発酵させるのは赤ワイン醸造の特徴です。
そして、このたびの発酵の最終段階に近づいた様子がこちら。色素がしっかりとワインに染み出てきています。参加者の皆様、9月23日の段階では薄い小豆色のようだった果汁の色を覚えていますか?
以上、今回は発酵の様子をお伝えしました。これ以後いくつかの工程を経て、ワインを寝かせる仕上げの段階へと移っていきワインが出来上がります。皆様、年末をどうぞ楽しみにお待ちください。
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