9月23日に開催した体験コンテンツ「ぶどう園でのぶどう収穫体験&ワイナリー見学会(in霞町・福山わいん工房)」第1弾に引き続き、備後ワインクラブ2回目となる体験・見学会を12月22日に開催しました。
このたび訪れた場所は「山野峡大田ワイナリー」。県立自然公園「山野峡」を有する自然豊かな山野町に葡萄を植え、2015年からワイン醸造を始められています。
山野狭の自然の恵みを生かし、地域活性化も視野に入れたワインづくり。その現場を参加者一同で体感してきました。
当日は予定が盛りだくさんの一日。まずは福山駅で集合し、貸切バスで山野町へ。
車で約50分、ようやく現地に到着。出迎えてくれた山野峡大田ワイナリーのスタッフとともにまずはぶどうの圃場(ほじょう)へ向かいます。ワイナリーについての説明や育てているぶどうの品種、現在の圃場の状況などを伺った後で、さっそく体験開始です。
最初の作業は、植え付けから2年目のぶどう樹(品種:北天の雫)のせん定および誘引作業です。ちなみに「北天の雫」というぶどうは、「行者の水(日本古来の山ぶどう)」と「リースリング(ドイツ等の代表的ぶどう品種)」を交配させたもので、白ワインを造るためのぶどうです。
せん定する枝の見極め方や切り方、誘引作業について教わる参加者(中央:青の帽子は大田代表)。
「どこで切ったらいいの?」「切っちゃいけない枝はどっち?」「誘引するときに結束する場所は?」と戸惑いながらも、代表やスタッフから指導を受けると、寒さを忘れて黙々と作業に励みました。
「ひとつひとつの作業が本当に大変ですね。ぶどうの収穫とは違った体験ができて、農家さんのご苦労をまた一つ知りました」と参加者の声。
ワインの原料となるぶどう作りの大変さの一端を知っていただき、事務局としても嬉しく思いました。
畑の作業が終えて、次はワイナリーへ。ここではワインの製造機械、醸造工程の説明を受けました。
また、熟成中のワイン(富士の夢)を試飲しました。
試飲後、隣の作業場でワインのラベル(エチケット)をボトルに貼り付ける体験。
皆さん、無口で真剣に作業。そして貼り終えたボトルを講評し合っていました。
さらに体験作業は続きます。次は手動コルクカーによる打栓体験。
「んー」
「えい!」
けっこう力がいる作業です。「案外難しい」「綺麗に出来ると、気持ちいい」など、様々な感想が出ていました。
このたびの見学会では様々な作業を体験させていただきました。皆さん、大変意欲的にチャレンジされていました。
こちらは瓶の口にキャップシールを付ける作業。筒状の機械の中は高温になっており、熱で収縮してぴたりとくっつきます。刻印も同時に付きます。慣れるまで加減が難しい作業です。
一連の作業のあと、いよいよワインの贈呈式。9月23日に参加者の皆さんが自ら収穫したぶどうで作ったワイン「福乃山(赤)」と、本日、ラベル貼りやコルクの打栓などを自ら行った「山野ワイン(白)」の各1本ずつの紅白セットが贈呈されました。
プレゼンターは山野峡大田ワイナリーの大田代表。皆さん、満面の笑みを浮かべて授与。
「飲むのがもったいない」「自分の記念日や節目までとっておこう」と嬉しそうでした。
親睦会では出来たてのワインを飲みながら、皆さんで談笑。
以上が当日の模様です。今回の企画に多大なご協力を頂いた山野峡大田ワイナリーの皆様に心より感謝します。
事務局としては、第1回目および第2回目の体験見学会を通じて、ワインづくりの大変さや楽しさを存分に味わっていただき、更にワインづくりが地域づくりにつながっていくことを少しでも実感して頂けたことと思います。
備後ワインクラブでは次回の企画として、3月2日に「ワイン塾」を開催します。皆さん、こちらも是非楽しみにしていてください。